和食とNYワインイベント @FLX TABLE
大成功でした‼
6月17日、18日の2日間、ニューヨークのフィンガー・レイクスにある『F.L.X. TABLE』にて和食とNYワインのペアリングディナーを開催しました。定員14名のイベントを1日2回、計4回行い、すべて満員御礼。計56名の参加者からも大好評でした。
京都『Another C』富永暖シェフがニューヨークワイン最大の産地フィンガー・レイクスに赴き、鯛を丸ごと一匹使った鯛尽くしのコース料理を提供。そこに『F.L.X. TABLE』のオーナーシェフであり、Element Wineryの生産者、そしてマスター・ソムリエの称号を持つクリストファー・ベイツMSが厳選したニューヨークワインをペアリングするというもの。今年3月に京都の宮川町・水簾で開催したイベントとは同じコンセプトながらも、雰囲気が全く違ったのもとても面白かったです。
冷涼な気候で造られるエレガントなニューヨークワインは和食との相性も非常に良いので、その相性の良さをニューヨークの人達に知ってもらおうという目的で企画したこのイベント。NYワイン業界では多大な影響力を持つクリストファー・ベイツMSのお陰で、NYワイン生産者や地元のシェフも多くの参加があり、我々の予想以上の反響がありました。今やニューヨークにおける和食はブームを超えて定着しているので、近い将来NYでは和食とNYワインの組み合わせが定番になる日も近いかもしれません。
今回イベントは昨年から富永シェフと京都で行ってきた和食とNYワインのコラボイベントに、今年3月に来日したクリストファー・ベイツMSが興味を示し、自分のレストランでのイベント開催に全面協力。あえて日本食レストランの多く並ぶマンハッタンではなく、ワイン生産者の多いフィンガー・レイクスで開催した点も今後の意味があると思います
その一方で、マンハッタンから車で5時間以上離れたフィンガー・レイクスでのイベント開催は困難もたくさんありました。
まずは食材の手配。新鮮な鯛20匹以上をを限られた予算内で調達するなど至難の業。しかし、富永シェフはニューヨーク出身で、お兄さんがNYCで魚屋さんを経営されているのでそこから手配。さらに問題はクール便のないNYにおいてそれを5時間離れた場所にどう輸送するか⁉ 結果、富永シェフがお兄さんと一緒に車で持ってくるころで問題をクリア。
そして、現地スタッフ達との協力。たぶんこれが一番難しいところ。全米のベスト・ニューレストランにも選ばれた「F.L.X.TABLE」のシェフやスタッフは当然プライドもある一方、日本食に対する馴染みはない。たった2日間でどう協力しあって料理を作っていくか⁉ しかし、ニューヨーク育ちで京都で料理を修業後に、ニューヨークの有名レストラン『MEGU』でヘッドシェフを務めた経験を持つ富永シェフ。持ち前の英語力とコミュニケーションスキル、そして卓越した料理スキルであっという間にスタッフを味方につけておりました。
初日は戸惑っていたスタッフたちも、2日目は指示を待たずにテキパキと動き始め非常にスムーズに。そして、これまで日本食と馴染みのなかったシェフたちが貪欲に和食の調理方法やスタイルに興味を持ち、日本の食文化自体にも興味を示し始めました。NYの一地方のレストランのシェフの目線が、世界に広がった瞬間でもありました。この辺りはクリストファー・ベイツMSが今回のイベントを快諾し、自分のお店のスタッフたちに刺激を与えようとしていた計算通り。もうスタッフたちは来年にも京都に来る気満々です。
今回のイベントを通して、私たちの目的は京都とニューヨークを食やワインを通して繋げること。
イベントに参加して頂いたお客様たちやお店のスタッフたちの変化を見ていて、本当にこのイベントをやって良かったと思います。
今後も本物の和食やニューヨークワインの魅力を通して、日本とニューヨークの人達との交流をしていきたいと思います。
今回のイベント企画チームで乾杯。
フィンガー・レイクスに新たな風を吹き込むレストラン
参加者全員で一つのテーブルを囲みます。
まずはサンドイッチから
カレー風味の鯛カレーのフライ。
最後のデザートは京都名物の八つ橋添え。