AVA: ロングアイランド & ザ・ハンプトンズ
ニューヨークのワイナリーの中でも異彩を放ち、そのユニークなワイン作りでコアなファンを持つ小規模ワイナリー。「NYのボルドー」とも呼ばれるロングアイランドにおいて、18種類ものブドウを栽培し、そしてその半分以上をイタリア系品種が占める。年間14,000ケース程度の生産量ながら40種類近いワインを作っている、少量多品種に特化した職人的生産者だ。 オーナーのウォルター・チャニング、CEOのラリー・ペリン、そして醸造家のクリストファー・トレイシーの3人全員が異業種からワイン業界に転向したユニークさも、このワイナリーの存在を面白くしている要因の一つ。個性を大切にするニューヨーカーたちからも評価が高く、マンハッタンのレストランやワインバーでも非常に人気が高い。
2019 Vino Bianco
ヴィーノ・ビアンコ
品種:ソーヴィニヨン・ブラン50%、トカイ・フリウラーノ40%、ピノ・グリージョ8%、シャルドネ2%
Alc:12.3%
残糖:0.4g/L
希望小売価格:4,500円(税別)
ロングアイランドの南北両方の畑から収穫されたブドウを使用。50%は野生酵母で、50%は培養酵母で品種ごとにステンレスタンクで発酵させ、その後ステンレスタンクと古樽で熟成させてからブレンドし、瓶詰め後もさらに熟成。かんきつ類、白い花、レモンカード、洋梨、スパイスのいきいきとした香り。複雑みと満足感のある辛口白ワイン。
2017 Mosaico
モザイコ
品種:ピノ・グリージョ32%、シャルドネ29%、ソーヴィニヨン・ブラン14%、マスカット・オットネル10%、ゲヴェルツトラミネール8%、トカイ・フリウラーノ7%
Alc:12.8%
残糖:0.0g/L
希望小売価格:5,500円(税別)
混植されたブドウのフィールド・ブレンドで作った辛口白ワイン。全ての品種を一緒に栽培、収穫、圧搾、発酵(新樽10%、古樽90%)している。マスカットとゲヴェルツトラミネールだけは果皮と共に野生酵母で自然発酵させ、その後全房圧搾してから発酵させた多品種のワインにブレンドし、ステンレスと古樽で澱と共に11ヶ月熟成。スパイス、ミネラル感、複雑味と深みがあるミディアム・ボディ。
2020 Rosso Fresco
ロッソ・フレスコ
品種:メルロー56%、シラー20%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%、ドーンフェルダー7%、ブラウフランキッシュ1%、テロルデゴ1%
Alc:12.2%
希望小売価格:4,800円(税別)
野生酵母のみで発酵させ、手作業でのパンチダウンを行い、清澄はせず、一度だけフィルターにかけて濾過。ステンレスタンクと古樽で8ヶ月間の熟成。さくらんぼ、ブラックベリー、プラム、赤スグリ、スパイス、そして土の香りが複雑に絡み合うが、いつまでも飲み続けていたいような優しい飲み心地。
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