Aug29

女性ソムリエの台頭

NYのワインニュース

いま、アメリカ、特にニューヨークにおいては女性ソムリエの活躍が目立ってきているようです。

10年前にNYの高級レストランに行ってソムリエを呼ぶと蝶ネクタイをした伝統的な年配のソムリエが出て来たのに対して、今日同じレストランに行ってもTシャツにジーンズを穿いた20~30代の若いソムリエが、そしてそれが女性であることも珍しくなくっているそうです。

The Rise of Female Sommeliers
こちらのウォールストリートジャーナルの記事によると、最近は女性ソムリエの活躍によって、これまで男性が支配していた業界に変化が起きている。NYでUnion Square Cafeなど12軒の高級レストランを経営するダニー・メイヤー・グループには、在籍する30名近いソムリエのうち半分以上は女性。なかでも、「Gramercy Tavern」のビバレッジ・ディレクターのジュリエット・ポープは現在ニューヨークを代表するソムリエの一人としても知られています。

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Source: Maura McEvoy/Gramercy Tavern via Bloomberg

一昔前と違い、今では先駆的な女性ソムリエの活躍やワインに詳しいお客さんも増えていることから、ソムリエの性別よりも、その人の性格やアプローチの仕方の方が重要になっているそうです。そんな環境下では、性別違いは靴のサイズの違い程度でしかないようです。

先日、私がNY出張時に訪問したレストランでも女性ソムリエが素晴らしい仕事をしてくれました。いま、NYCのワイン業界関係者が大注目している「Rebelle」でも、オーナーのPatrick Cappiello氏の右腕的存在のソムリエも女性でした。

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そして、ブルックリンにあるアナーキーな雰囲気ながらも地産地消に特化した素晴らしいレストラン「Roberta’s」のワイン・ディレクターも女性でした。肩にタトゥーの入った外見からは想像も出来ないくらいワインについても詳しく、情熱的にそして自信満々で説明をしてくれます。因みにここのレストランはNYワインのセレクションも素晴らしいです。

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今後、ニューヨークにおいて益々女性のソムリエが増えてくることでしょうし、その波が日本にも広がる日もそう遠くない気がします。

参考記事:http://www.bloomberg.com/news/articles/2015-07-02/sex-and-the-sommelier-make-way-for-women

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