Jun08

NY発 子供向けワイナリー・イベント

NYのワインニュース

今までにありそうでなかった子供向けのイベントがニューヨークでスタート。NY州ロングアイランドにあるワイナリー『Shinn Estate (シン・エステート)』子供向けにブドウ畑を学びの場に変える『Vine-tastic』というプログラムを発表。

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シン・エステートのオーナー夫妻

このプログラムは6歳~12歳の子供を対象に、ブドウ畑を歩きながら、様々な植物や生物の役割を学ぶというもの。具体的にはブドウ畑に咲いている花を観察したり、雑草の役割など植物について学びます。そして花粉を運ぶ蜂の役割などを始めとしたブドウ畑に生息する生物の役割を学びます。ワイン生産者の多くが、ワイン造りにとって一番大切なことは「いいブドウを栽培すること」と言います。そう考えれば、ワイナリーとは大人がワインを楽しむだけでなく、健康なぶどう畑は子供たちにとっても最高の学び場になり得ます。

『シン・エステート』はビオディナミ農法に取り組んでいるワイナリー。ビオディナミ(バイオダイナミック)農法とは、ルドルフ・シュタイナーによって提唱された自然方法の一種で、循環型農業。無農薬を基本に、より自然に歩み寄った農法で自然の力を最大限に引き出すと言われています。そんな農法でブドウ栽培をしているシン・エステートだからこそ、自然についていろいろと学ぶことも多いし、安心して子供たちを畑で遊ばせらると思います。

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このプログラムの参加費は子供一人25ドル、二人以上は50ドル。そして同伴の大人は無料。その収益はすべて地元のコミュニティー・スクールに寄付されます。このスクールはアメリカでは珍しくないホームスクーリングをする子供たちの母親が集まって作った学校です。一部の子供たちのためにファンドレイジングを目的としながらも、地域全体の子供や親たちに役立つプログラムを提供している素晴らしい取り組みです。そのテーマが「A little less screen time, a little more green time」(スクリーンに向かう時間を減らして、自然と向き合う時間を増やそう)というのも素敵です。現代の子供たちにとってはまさに必要な時間だと思います。

ニューヨークのワイン生産者と話していると「Sustainable Agriculture (持続可能な農業)」という言葉が良く出てきます。単に農薬使用の有無だけではなく、どれだけ地域に貢献した農業が出来るかの方が遥かに大切と考えています。この子供向けプログラムもまさにその一環だと思います。世界最先端の都市ニューヨークのお膝元にあり、新しいワイン産地だからこその考えで、柔軟でユニークな動きが沢山生まれてきているのもニューヨークワインの魅力の一つです。

Shinn Estateは非常にクオリティーの高いワインを造っており、当社のワインとしても主力商品の一つです。ニューヨークの有名レストランでも多数採用されています。今月にはシン・エステートの新商品も多数入荷致しますので、是非ワインの方もお楽しみください。シンエステートの当社取扱いワインはこちら

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参考記事

Kid Programming on a Vineyard? Vine-tastic News from Shinn Estate

 

 

 

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