地図で見るNYワインの将来性
アメリカのワイン消費量は年々増加しており、2010年にはフランスを抜いて、世界最大のワイン消費国となりました。
こちらの地図で州別のワイン消費量が一目でわかります。
The States That Love Wine The Most [MAP]
カリフォルニア州のワイン消費量が多いのは予想通りでしょうが、東海岸北部の消費量もかなり高いのも注目です。地図で見ると西海岸の方が多いように見えますが、人口密度を考えると同じくらいか、もしくは東海岸の方が全体のワインの消費量は多いくらいです。
これを踏まえて、次の3つの視点で見るとニューヨーク・ワインの可能性を感じます。
① 地産地消
② ワイン・ツーリズム
③ レストラン& ワイン・バー
一つ目に、アメリカではNYをはじめとする都市部では富裕層や若者の間で「地産地消」への関心が高まっています。食材もローカルなものなら、当然ワインもローカルなものがいいよねという人達が増えています。特に、ブルックリンなどではその傾向が強く、ブルックリンを中心にNYワインの人気が広がり始めています。
二つ目に、アメリカではワインツーリズムが人気です。すでにカリフォルニアでは、有名なナパバレーはディズニーランドに次ぐ人気観光地となっています。アメリカ人は直接ワイナリーを訪問して、自分の気に入ったワイナリーのワインを箱買いする人も多いです。今後、ニューヨーク・ワインの人気の高まりによって、東海岸の人達がニューヨークのワイン産地に観光に行くことは増えると期待されています。現に、フィンガー・レイクスなどは、全米でもトップクラスの観光地として注目をされています。
最後に、ワインの消費量が多いということは、当然ワインを提供するレストランやワイン・バーも多くなります。特に、ニューヨークではマンハッタンやブルックリンなどにはお洒落なレストランやワインバーなどが続々と誕生しております。世界最先端の街・NYCのワイン事情や、ニューヨーカーのワインの楽しみ方などというのも気になりますね。NYのワイナリーの動きを見ていたり、直接話をするといろいろと面白い情報が入ってきます。
こういった点を踏まえても、ニューヨーク・ワインの可能性には注目ですね。
<<アメリカ合衆国州別ワイン消費量(一人当たり)>>
1.ワシントンDC 25.7ℓ
2.ニューハンプシャー州 19.6ℓ
3.バーモント州 17.5ℓ
4.マサチューセッツ州 16.9ℓ
5.ニュージャージー州 14.9ℓ
6.ネバダ州 14.7ℓ
7.コネチカット州 14.4ℓ
8.カリフォルニア州 14.0ℓ
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12.ワシントン州 13.1ℓ
14.オレゴン州 12.2ℓ
15.ニューヨーク州 11.9ℓ