Heart & Handsはフィンガー・レイクスの一つカユガ湖畔にある、トム＆スーザン・ヒギンス夫妻が経営するブティック・ワイナリー。このワイナリーの特徴はなんと言っても、NYで唯一ピノ・ノワールに特化して良質のワイン造りている希少性と、ラベルのモチーフになっている「Claddagh Ring(クラダーリング）」が特徴です。

フランスやカリフォルニアのカレラで修業を積んだトム・ヒギンスが地元ニューヨークに帰り、この地でも良質のピノ・ノワールを造れるということを証明するために挑戦しております。ピノ・ノワールに適した土地を探しまわった結果、この地にワイナリーを造ったのが2006年。早くも、米国内でも高い評価を受け始めております。しかし、年間生産量も2,000ケース程度のなので、NY州内でもあまり流通していません。この程度の量なら、ほとんどはワイナリーでの販売でまかなえてしまうんです。

そして、ラベルの「クラダーリング」は両手でハートの形を作り、その上に王冠を載せた指輪がモチーフ。これはアイルランドの伝統的な結婚指輪として知られ、「両手は友情、ハートは愛情、王冠は忠誠」を表すデザインです。ワイン生産者としては、両手は手作業によるブドウ栽培とワイン造り、ハートはワイン造りに対する情熱、王冠はワインに対する忠誠心を意味するそうです。

ここのブドウは農薬などの使用も最小限に抑え、ブドウ収穫も手摘みで行い、出来の悪いブドウはすべて取り除いております。ブドウの破砕なども足踏みで行ったりして、昔ながらの方法で丹精込めてワイン造りに励んでおります。今年9月末の収穫期にここを訪問して、ブドウ収穫やワイン造りを少し体験させてもらいました。オーナー夫妻と話していると本当にワイン造りが好きで、自分たちがいいワインを造りたいというのはもちろんのこと、このフィンガー・レイクスを世界的に通用するワイン産地にしていきたいという想いがひしひしと感じられます。

トムは学生時代からアルバイトでワイン造りをしており、卒業後はIT企業にて働いていました。しかし、ワイン造りに対する情熱が忘れられず、この世界に戻って来て、いろいろ産地やワイナリーで経験を積んだ後に独立。奥さんのスーザンはニューヨーク大学でMBAを取得後に、NYのコンサルティング・ファームで働く傍ら、ワイナリー経営やマーケティングを手伝っています。見た目も、キャリア的にもいかにもニューヨークらしい素敵な夫婦です。

今後、フィンガー・レイクスにおいて重要な役割を果たすワイナリーになることは間違いないでしょう。
とっても珍しい良質のワインとストーリーのあるかわいいラベルのワイン。
プレゼントなどにも最適です。
是非、お試し下さい!!　
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